目指せ【子連れ日本帰国】コロナ禍&紛争時に日本~欧州を行き来できる路線はどれ?

おでかけ
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日本と欧州を行き来する飛行機は、コロナの影響で以前よりも便数が減り、最低限の路線でしか飛んでいません。

2022年3月からは日本の水際対策が緩和され、ホテル隔離が不要になるケースが増えたり、24時間以内であれば国内移動も可能になったので、これを機に日本と欧州の行き来を考え始めた方も多いと思います。
コロナ禍で生まれた赤ちゃんを日本の家族に会わせたいと思われている方も多いでしょう。

しかしロシア・ウクライナ情勢の悪化によって、日本と欧州を結ぶ路線はロシア上空を避ける必要があり、どの航空会社も迂回路を余儀なくされる事になってしまいました。
フライト時間は3時間ほど延び、運航路線もさらに減少しています。

こちらの記事では

2022年4月現在、日本~欧州間はどこの航空会社でどの路線が利用可能なのかをまとめてみました。

これからの時期、こどもの夏休みに合わせて日本へ一時帰国を考えている方も多いと思います。
個人的な今後の動向予測も記載していますので参考にしてみてください。

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JAL/ANA

まずは日系2社について。
欧州キャリアであれば、日本路線は採算が取れないからと欠航にすることもできるかもしれませんが、日本人の帰国需要がある限り、そう簡単に欠航の判断ができないのがJALとANAかもしれません。
赤字になっても最低限飛ばさなくてはいけない義務があるようにも思えます。

北回りのJAL

JALは現在、羽田~ロンドン線を1日1,2便羽田~ヘルシンキ線を1日1便のペースで飛ばしていますが、その他のフランクフルト線、パリ線は欠航です。

追記

2022/6よりフランクフルト線、パリ線も順次運航再開しています。

JALはかつてソ連の領空を飛行できなかった時代にアンカレッジを経由する北回りで飛んでいた経験がある為、そのノウハウを生かしてまずは欧州内でも北側に位置するロンドン、そしてヘルシンキ路線を北回りに設定しました。アラスカやグリーンランド上空を飛び、飛行時間は欧州発が16時間弱、日本発が15時間弱の設定ですが、実際の飛行時間はもう少し短い様子。

残りのフランクフルト線、パリ線に関しては南回りの航路を新たに開拓する必要があるので、再開には時間がかかりそうです。
パリ線に関してはパートナー契約しているエールフランスと共同運航する方法もあるかもしれませんが、フランクフルト線に関しては後述のANAやルフトハンザの主力路線なので、敢えてJALが再開させる必要は無いのかもしれません。

南回りのANA

ANAは羽田~フランクフルト線を1日1,2便成田~ブリュッセル線を週に2便、南回りで飛ばしていますが、他のロンドン線、パリ線は欠航中。

追記

2022/6よりロンドン線が運航再開、2022/7はパリ線一部運航予定となっています。

元々ウィーンに就航していた事や、コロナ前にはイスタンブール路線を開設予定だった事もあり、南回りの航路が比較的設定しやすかったのだと思います。

南回りの場合、欧州発は約13-14時間、日本発は約15-16時間かかります。しかしフランクフルト線の羽田発便に限ってはウィーンで給油を行う為、合計時間は18時間弱となり、そこから乗り継ぎなどがある場合は移動時間がとんでもない事になります。子連れの場合は、最終目的地がフランクフルトでない限りは避けたい路線かもしれません。

一方のブリュッセル線はワクチンを運送していることもあり、現時点では欠航になりにくい路線です。ベネルクス3国やフランスにお住まいの方には便利な選択肢かと思います。

欧州各航空会社の日本路線

欧州の各航空会社では、1社につき1路線程度を維持しているような状況です。

中でも、ルフトハンザ、スイスインターナショナルエアラインズ、フィンエアーは状況に応じて欧州発は南回り、日本発は北回りと、飛行時間が短くなるように航路を使い分けています
今後夏に向けて需要が増え、迂回路でも効率よく飛行機を飛ばす為にこのような使い分けをする航空会社は日系含め増えてくるかもしれません。

ルフトハンザ

ルフトハンザは羽田~フランクフルト線を週3のペースで運航中です。
欧州発は約13時間、日本発は約15時間かかりますが、ANAのような給油ストップは無いので、フランクフルト線を考えている方はルフトハンザが無難かもしれません。

なお、6月と9月に運航再開を予定していた羽田~ミュンヘン、関西~ミュンヘン、中部~フランクフルトは再開予定を取り消し、再開未定となりました。

Ako
Ako

おそらくサマータイムの終了する10月末まで再開は無いと考えておいた方が良さそうです。

スイスインターナショナルエアラインズ

北回りと南回りを使い分け、成田~チューリッヒを週1で運航中ですが、5月からは増便予定です。

オーストリア航空

成田~ウィーン線を5月から週1で運航開始予定で、夏には増便を予定しています。

フィンエアー

フィンエアーは成田~ヘルシンキ線を1日1便のペース(5月からデイリー)で運航しています。
同じくヘルシンキ線を飛ばしているJALの北回り航路とは少し違い、フィンエアーではまさに北極を突っ切る航路です。北欧諸国ならではの航路なのでしょうか。その特別ルートのおかげで往復ともに13時間かからずに飛んでいます。

フィンエアーはかなり早い段階で10月末(サマータイム終了時)まで迂回路にすることを決定しました。と同時に、夏ダイヤ期間に予定していた、羽田、関西、中部、札幌、福岡への就航も延期。
こういった欧州各社の判断を考慮すると、紛争が長引く事が予想されますし、それに伴って夏まで、又は秋までは迂回路でしか飛行できないと考えておいた方が良さそうです。

エールフランス航空

エールフランスは成田~パリ線を週4便(5月から週5)、関西~パリ線を週3便、南回りで運航中です。

JALやANAがパリ路線を欠航している今、フランス在住者にとってはありがたい存在。さらに関西への直行便を飛ばしている貴重なエアラインでもあります。

ポーランド航空

ウクライナ情勢で需要が高まったのか、成田~ワルシャワ線を週1で再開させました。
東欧在住者にとっては便利な選択肢かもしれません。

その他

KLMに関しては以前はアムステルダムから成田、関西へ直行便が飛んでいましたが、現在は日本への直行便がありません。代わりに韓国の仁川で乗り継ぐ方法が取られています。

ブリティッシュエアウェイズについては春に続き夏も日本への直行便は欠航となるようで、チケット検索で自社の直行便があるのは冬スケジュールからとなっています。

まとめ

夏休みの需要増に向け、増便や新路線の就航を予定していたエアラインもありましたが、そのほとんどが延期となってしまいました。
欧州各社はサマータイム終了の10月末まで主力路線は迂回路、その他は欠航と決断しているケースが多いので、夏休みは迂回路でしか飛べないと考えておいた方が良さそうです。

こども運賃や各社のバシネット利用条件などについては別記事にて紹介しています。

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