ドイツの国籍を持つお子さんは、日本(または他国)のパスポートと併せて、ドイツのパスポートも取得が可能です。
今までドイツのこども用パスポートは種類が2つありましたが、2024年1月から「Kinderreisepass」の新規作成ができなくなるので下記に解説します。
ドイツのこども用パスポートについて、2024年1月からの変更点について綴っています。
2種類のこども用パスポート
今までドイツのこども用パスポートには「Kinderreisepass」と「Reisepass für Kinder」の2種類がありました。
どちらも日本語にすると「こども用パスポート」なのでややこしいのですが、前者は12歳以下が作成できるこども向けのパスポート、後者は通常のパスポートのこどもバージョンという解釈になり、今回廃止の方向になるのは前者の「Kinderreisepass」です。
以下に特徴や廃止の理由を解説します。
Kinderreisepassの特徴
12歳までのこども向けのこちらのパスポートは、13ユーロで作成ができ、ICチップは入っていない紙だけのパスポートです。
当初は有効期限が6年間でしたが、2021年から1年ごとに写真の更新が必要になり、実質1年ごとの更新となりました。(コロナ前に作成した方で、久しぶりに旅行をする方は6年の有効期限内でも、1年以内に写真が更新されていないと使えません)
手数料が安いことから、主にヨーロッパ内旅行などのこども用IDとして使われてきたKinderreisepassですが、EU内でも一部の国では、ICチップ入りのIDカードでないと公的な書類と認められない場合もあり、世界各国の入国にもICチップ入りの旅券が主流になってきている為、2024年1月以降は新規発行はできなくなりました。
(有効期限のあるものはまだ使用可能ですので、2023/12/31までに更新、新規作成した方はそこから1年間有効です)
Reisepass für Kinderの特徴
今後こどもがパスポートを作成する場合は、ICチップ入りのこちらのパスポート1択になります。
24歳までのこども用パスポートは、値段は37.5ユーロで、有効期限は6年間、お住いの地域の市役所で作成可能です。(ちなみに24歳以上の大人用パスポートは有効期限10年間で60ユーロ)
EU内のみの旅行であれば、こちらのパスポートの代わりにICチップ入りのIDカード(22.8ユーロ)を作成することもできます。
まとめ
今まで2種類あったドイツのこども用パスポートですが、ICチップの入っていないものは今後使えなくなる方向です。
旅行をする際には、お手元にあるお子さんのパスポートのICチップの有無や有効期限をよく確認してみてください。
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