ドイツで初めて保育園、幼稚園を探す場合、何から始めていいのかわからない事だらけですよね。
そんな疑問が解決できればと思い、今回は我が家の幼稚園(保育園ではありません)入園までの経験をシェアしたいと思います。
ドイツ内でも、特に倍率やコストは地域差が激しいので一概には言えませんが、これから保活を始める方の参考になればと思います。
ドイツ幼稚園の概要、入園するまでの流れ、コスト等に関する情報を記載しています。
保育園、幼稚園を総称してKita

ドイツでは、保育園や幼稚園の保育施設をまとめてKita(Kindertagesstätte)と称しています。多くのKitaでは、保育園は幼稚園の中で一緒に経営されています。
私の住んでいる市では、保育園児グループのあるKitaは数が少なく、ほとんどが2,3歳から入園できるKitaです。0歳児~1歳児は空きを探すのが困難とよく言われますが、用意されている席が少ないのが大きな要因だと思います。さらに兄弟枠やシングルマザーなどが優先されてくるので、こういったポイントアップ条件が無い場合の保育園探しは非常に困難です。
そういった事情もあり、我が家では保育園は検討せず、3歳からの幼稚園を選択しました。
申し込みは入園の1年半前

ドイツの幼稚園の新学期は秋からスタートします。厳密にいえば夏休みが終わると同時に新学期となるので、州の夏休み期間によって8月半ばからだったり9月からだったりします。
では、申し込みはいつから行えばいいのでしょうか?
都会などの激戦区ではこどもが生まれてすぐ申し込みをした方がいいという声もあります。
私の住んでいる市は比較的田舎で激戦区ではありませんが、産後に市の職員の方からは「入園の1年前には申し込みが必要」と言われました。
結果として我が家は、
入園時期の約1年半前に申し込みを行いました。
申し込みは住んでいる市のKitaホームページから行いますが、入園したい時期によって申し込み開始日が決まっていて、我が家の申し込みが開始された時期がちょうど入園の約1年半前でした。入園希望の2年前などはシステム上申し込み不可能でした。
Kitaのサイトは市によってKita Navigator、Kita finderなど名称が異なるので、「Kita Berlin」など居住地で検索してみてください。
申し込みから新学期入園までの流れは以下の通りです。
- 1月Kitaサイトから希望の園を3つ申し込み
(我が家の市では5つまで希望可能)
- 11月そのうち2つの園から見学・説明会の連絡が来て参加
(1つは複数人集めての説明会、1つは個別に外観だけの見学(コロナ規制)でした)
- 1月Kitaから結果の通知
(結果通知日に説明会に参加した1つのKitaから連絡あり)
- 2月入園書類手続き
- 7月顔合わせ
- 8月入園
結果の通知はKita Naviサイト内にお知らせが来ました。申し込みをした3つの園からそれぞれ合否連絡が来る訳ではないようで、1つの園から「入園できますのでお返事ください」というメールが届いていました。
上記はあくまで新学期入園の例です。途中入園の場合は空き次第ということになります。
ちなみに8月スタートの時点でほとんどの子が満3歳ですが、誕生日が10月までの子は3歳に満たなくても8月からスタートできるそうです。
コストや預け時間は?

我が家が申し込みを行った3つのKitaはそれぞれ特徴が異なりました。人数や預け時間などを一覧にしてみたので、どんなKitaがあるのか参考にしていただければと思います。
Kita A | Kita B | Kita C | |
経営母体 | プロテスタント教会 | カトリック教会 | 市 |
人数 | 20人×3グループ | 20人×2グループ | 4グループ計85人 |
対象年齢 | 2歳から/3歳から | 2歳から/3歳から | 2歳から/3歳から |
預け時間 | 35 or 45時間/週 | 25 or 35 or 45時間/週 | 25 or 35 or 45時間/週 |
数は少ないですが、生後4ヶ月からのこどもを受け入れているKitaもありました。
コスト
コストは市によって設定があり、世帯年収、年齢区分、預け時間によって違ってきます。
世帯年収が高いほどコストは上がります。
年齢区分も市によって異なりますが、私の住んでいる市では、2歳未満だとコストが高く、2歳以上だと安くなります。
この手数料は初めの1年だけ支払いが必要ですが、2年目からは無くなります。

我が家は53ユーロ/月+給食費を支払っています。
お住いの市のホームページに情報があるので、「Berlin Elternbeiträge」など居住地で検索してみてください。
ちなみに日本人の多いデュッセルドルフでは、3歳以上は無料だったりと、コストは地域により様々です。
預け時間
預け時間は25,35,45時間/週などのように区分されていて選ぶことができます。
例えば25時間であれば午前中のみで給食は無し。
35時間であれば、週に3日は給食込みで15時まで、2日は午前中まで、というようなモデルになります。
上記に記載した手数料とは別に、Kitaでは給食費が別途かかります。
倍率ってあるの?
はっきりとした数値はありませんが、どの市でも優先順位はあります。
申し込み時に、自分がどれくらい優先されるかポイントをつけて申し込みを行います。
例えば私の住んでいる市では、市の居住者であることが一番大きなポイント条件でした。隣の市から通おうとしても、なかなか難しいようです。
その他に、既に兄弟姉妹がそこに通っている場合や、シングルマザーなどの場合はポイントが高くなり、優先的に入園できるようになります。
Kita事情はお住いの地域によって違ってきますが、1つの事例として参考にしていただければ幸いです。
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