海外に住んでいると、日本へ帰国する際に必ず国際線を利用することになります。
欧州在住のママであれば、子連れで約12時間のフライト。初めての場合はわからない事だらけで不安ですよね。私も初フライトの時はあれこれ調べました。
そんな疑問が解決できればと思い、私の過去2回の子連れフライト経験をシェアしたいと思います。
欧州~日本間の国際線情報のまとめ、子連れ利用時の注意点、体験談を綴っています。
欧州~日本間、国際線の基本情報
まずはこどもの航空運賃のこと、バシネットの使用条件などについて紹介したいと思います。
各航空会社によって違いがありますので、必ず事前に利用航空会社の最新情報をご確認ください。
欧州~日本間の路線について
コロナで一時的に廃止してしまった路線もあり、2021の秋時点では、欧州から日本へ向かう路線は以前ほど選択肢がありません。
そんな中でも、日本への直行便が飛んでいる空港は、ロンドン、パリ、フランクフルト、アムステルダム、ブリュッセル、ヘルシンキなど。
これらの空港まで短距離線で飛ぶとなると乗り継ぎになります。
私が今まで乗り継ぎで利用したことのある空港は、アムステルダム、ヘルシンキ、パリです。個人的な経験談から言うと、アムステルダムとヘルシンキはコンパクトで移動も楽ですが、パリは空港内の移動がバスだったのもあり、使い勝手が悪い印象。正直、子連れではあまり利用したくないです。(あくまで乗り継ぎに限った個人的な意見です)
こどもの航空運賃
国際線の幼児運賃(生後8日~2歳未満)、小児運賃(2歳以上~12歳未満)は以下のようになります。
適用運賃 | 備考 | |
幼児(座席を利用しない場合) | 大人運賃の10%(=幼児運賃) | |
幼児(あえて座席を利用する場合) | 大人運賃の75%(=小児運賃) | チャイルドシート持ち込み (JALでは貸出あり)の場合など |
小児(座席の利用が必須) | 大人運賃の75%(=小児運賃) | |
12歳以上 | 大人運賃 |
2歳未満は座席を利用する、しない(親の膝の上)を選択できますが、それによって運賃が異なります。
幼児、小児の運賃は、大人の正規運賃からの10%、75%となります。通常航空券を検索した場合、お買い得な割引運賃が最初に表示されると思いますが、そこからの10%、75%ではないので注意が必要です。
往路と復路の間に2歳になる場合は電話での予約となり、往復とも小児運賃となる場合が多いようです。(各航空会社によって異なるかもしれません)
バシネット利用条件
国際線の座席には、貸出ベビー用ベッド(バシネットと言います)を設置できる座席がいくつかあります。主にエコノミークラスの最前列です。この最前列の座席は、通常は座席指定予約ができないようになっていて、子連れの場合や身体が不自由な方に優先して振り分けるようになっていると思います。
バシネットはネットでは予約ができないので、ネットで航空券を予約した後に、出発の2,3日前(ANAでは48時間前・Lufthansaでは52時間前)までに電話で予約をします。前述の通り限られた座席にしか設置できないうえに数に限りがあるので(1機体につき2,3個?)早めの電話予約がおすすめです。
利用条件は各航空会社によって少し異なります。
ANA | 体重10kgまで |
JAL | 体重10.5kgまで、2歳未満 |
Lufthansa | 体重11kg、身長67cmまで |
FINNAIR | 体重9kg、身長70cmまで |
AIRFRANCE | 体重10kg、身長70cmまで |
KLM | 体重10kg、身長65cmまで |
その他ベビー用アイテムの利用条件
ベビーカーやバギーは空港によって、チェックインカウンターか搭乗口で預けることになりますが、手荷物条件外となり、無料で預け入れができます。また、航空会社によっては規定の大きさ内であれば機内持ち込み可能な場合もあります。
抱っこ紐は機内でも(着席時でも)利用が可能です。
飛行機の離着陸時はバシネットが利用できないので、私は抱っこ紐を利用しました。
こども用チャイルドシートや携帯ベッドは、要件を満たせば自身で持ち込み、使用が可能です。ただし、ファーストクラスでは利用できなかったり、設置できる座席が限られていたりするので事前に航空会社に確認が必要です。
生後6ヶ月、生後23ヶ月の子連れフライトを比較
私が子連れで国際線を利用したのは2回。こどもが生後6ヶ月の時と、生後23ヶ月の時でした。
その際の利用条件は下記の通りです。
- コロナ前
- 直行便
- パパとママ
- バシネット有
- 持参した液体ミルク
- コロナ禍
- 直行便
- ママのみ
- バシネット無
- 機内食+持参したパンと液体ミルク
楽なのは生後6ヶ月
こどもの成長は個々によって違いますし、おとなしかったりすぐ泣く子だったり、個性も様々ですので、あくまで体験談の1つとして捉えていただければと思いますが、我が家の結論から言うと、
生後6ヶ月の方が楽!
ポイント1-バシネットで寝てくれるか?
フライト時の条件が全然違うのですが、もし生後23ヶ月のフライトがワンオペじゃなかったとしても、バシネットで数時間でも寝てくれる生後6ヶ月の方が楽です。バシネットの存在はかなり大きい。
ただし、予約したけど結局利用しなかったという方もいるので、これはお子さんによります。抱っこじゃなきゃダメな場合はバシネットもあまり役に立たないのかも。
ポイント2-機内食どれだけ食べるか?
食事に関しては、生後6ヶ月であればミルクだけでok。ベビーミールも機内で出してもらいましたがあまり食べず。
この時期は離乳食を開始していても、主な栄養はまだミルクから摂取する時期なので、ミルクだけ準備しておけば大丈夫です。
一方、生後23ヶ月では、機内で出された食事から食べれるものを探して与え、足りなければ持参した軽食や液体ミルクで対応しました。機内食を食べるかどうかわからない点が難しいです。全く食べない場合に備えてミルクや軽食を持参しなくてはいけないので荷物が増えます。
ポイント3-親の言う事どこまでわかるか?
何より一番大変なのは、生後23ヶ月にもなると自我が芽生えてくるので、座るの嫌だ、あれがしたい、これは食べないなど、こちらの言う事をなかなか聞いてくれないことでした。
当時はそんな風に思えないのですが、今振り返って比較すると、抱っこすればなんとか泣き止む生後6ヶ月の方が楽でした。
そんな生後23ヶ月の子連れフライト時に役に立った物を紹介しますので、参考にしてみてください。
- シールブック(離着陸時、おとなしく膝の上に座ってもらう為に持参)
- お気に入りの軽食(好きな食べ物、うちの場合はパンを持参して気をひく)
- 座席のモニター画面(タッチするのに夢中になる)
直行便?乗り継ぎ?
直行便か、乗り継ぎか、これは誰もが選べる訳ではありません。現在はコロナで一時廃止されたルートもあり、乗り継ぎしか選択肢が無い場合もあります。
もし選べるのであれば、
ワンオペなら直行便、大人二人いるなら乗り継ぎもok!
乗り継ぎの場合は空港でトイレに行ったりオムツ替えをしたりする場合もあると思います。
そんな時、一人で荷物もこどもも抱えて移動はなかなか大変。
ワンオペの場合は可能であれば私は直行便を選びます。
大人が二人いる場合なら、乗り継ぎ空港でこどもを歩かせたり気分転換もできます。一人が荷物担当、一人がこども担当と負担を分担できるので、乗り継ぎも悪くないかなと思います。
子連れのフライトというだけで大変なのに、現在はコロナによる陰性証明やら隔離やらでさらにハードルが上がっています。早く安心して子連れで国際線を利用できる日が来るといいですよね。
この記事が少しでも日本帰国への有益な情報になれば嬉しいです。
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