前記事vol.1では、ドイツで発売されているMilchnahrungの種類やブランドについて紹介しました。
実際に使用していたミルクブランド、Aptamil、Humana、HiPPについて経験談と共に紹介しています。
Aptamil | 液体ミルク
Aptamilはパッケージの白くまマークが目印で、ドイツだけではなくヨーロッパ各国で出回っています。取り扱っているミルクの種類も豊富で、通常のミルクの他、アレルギー用HAミルク、ARミルク、オーガニックミルク、早産未熟児用のミルクなどがあります。
産後~2ヶ月頃の使用レポ
出産の病院で使われていたのがAptamilの液体ミルク、Anfangsmilch Pre trinkfertig 90mlでした。特に問題も無かったので、退院後もしばらくこれを使っていました。
生まれたての赤ちゃんって、1回に飲む量が本当に少なくて、30-50mlくらい。この少量のミルクを、お湯を沸かして粉ミルクで作るのはなかなかの手間です。しかも3時間ごとにミルクをあげるとなると1日8回も調乳作業が必要です。
そんな時、液体ミルクは本当に便利だし、小容量は衛生的。
使い切りが基本の液体ミルクですが、開封してから冷蔵庫で保管することもできます。ただし基本的に24時間以内に使い切らないといけません。この90ml容器だと、2,3回の授乳で使い切ることができるので衛生面も安心です。
保管の際にボトル容器はキャップで再封ができるので、紙パックや缶よりも使い勝手が良いと感じました。
また、専用のアダプターニップルを装着すればそのままの容器で授乳ができます。
他社メーカーでも、初期に使うPreミルクではこういった小容量タイプが出ていますよ。
少し月齢が上がって飲む量が増えたら、一般的なサイズの200mlボトルへ切り替えることもできますし、粉ミルクへ変更もできます。
HUMANA | 粉ミルク
Humanaは1950年から続くドイツの調乳ミルクメーカーで、現在はHiPPの傘下でもあります。
2ヶ月~2歳頃の使用レポ
我が家では、Pre液体ミルクの後は、6ヶ月くらいまでAnfangsmilch 1→1歳くらいまでFolgemilch 2→2歳くらいまでKindermilch 1という順序で、この間はずっとHumanaの粉ミルクを利用していました。( HumanaではFolgemilchは2のみで3はありません)
1回の飲む量が増えてきて、授乳回数が減ってくると、液体ミルクより粉ミルクの方がコストをだいぶ抑えられます。我が家のように長期戦で調乳ミルクを使用する場合は、なるべくコストも抑えたいですよね。
HumanaはFolgemilch 2以降の粉ミルクの値段が他社より少し安かったので利用し始めました。
ドラッグストアdmの2021/10時点での値段を比較してみます。
Folgemilch 2(6ヶ月-1歳頃) | Kindermilch 1(1-2歳頃) | |
Aptamil | 19.94ユーロ/kg | 16.19ユーロ/kg |
HUMANA | 17.44ユーロ/kg | 13.77ユーロ/kg |
HiPP COMBIOTIKシリーズ | 19.58ユーロ/kg | 16.25ユーロ/kg |
HiPP BIOシリーズ | 13.75ユーロ/kg | 13.25ユーロ/kg |
こうして比較してみると、大手メーカーのAptamilとHiPP(COMBIOTIKシリーズ)は高級ミルクですね。
価格で見るとHiPPのBIOシリーズが安価ですが、HiPPの紙パック容器が毎日4-5回使うものとしては少し使い勝手が悪く、プラスチック蓋のHumanaを利用していました。
我が家は比較的早い段階で夜間通して寝てくれるようになったので、授乳は日中だけで済むようになりました。もし夜間に授乳が必要な場合は、日中だけ粉ミルクにして、夜中は調乳の手間のかからない液体ミルクを利用するのもありだと思います。
HiPP | 粉ミルク・液体ミルク
HiPPはスイスの大手ベビー用品メーカーで、粉ミルクや離乳食だけに限らず、オムツやボディクリームなども発売しています。特に瓶入りの離乳食は有名で、どこでも見かけます。
2歳以降の使用レポ
粉ミルクは長いことHumanaを利用していましたが、2歳から使えるHumana Kindermilch 2が店頭に無く、オンラインでしか購入できないのもあり、Kindermilch 2では他社ブランドも色々試しました。
その1つがHiPPです。
前述の通り、紙容器というのが正直ちょっと使いにくかったのですが、この頃は1日1回程度の作業なので特には気にせずHiPPも利用しました。HiPP COMBIOTIK Kindermilch 2は他に比べて粉の粒子が小さくとても溶けやすかったです。
他にAptamilやHumanaのKindermilch 2も利用しましたが、どのミルクも変わらずに飲んでくれました。
月齢の低い頃はミルクのブランドをコロコロ変えるのはあまりおすすめできませんが、2歳以降になると普通の牛乳も取り入れたりしていたので、さほど問題無いと思います。
また、HiPPではボトル入りの液体Kindermilchも利用しました。
液体のKindermilchは、外出時など粉ミルクを調乳するのが困難な場合に活用できます。
HiPPのKindermilch Combiotik 470mlは1歳から利用できるミルクで、ビタミンC, D、カルシウムが強化された、いわゆるフォローアップミルク。ボトルタイプは持ち運びしやすく、キャップで再封できるので、旅行用に重宝しました。
HiPP以外にも、Aptamilやmilupaからは200ml/1000ml紙パックタイプが発売されています。
まとめ
粉ミルクと液体ミルクは併用しつつ、シーンによって使い分けるのがおすすめ。その中であると便利だった液体ミルクのメリットを以下にまとめてみました。
- 生まれて間もない頃は飲む量が少ないので、粉ミルクで調乳するより液体ミルクが便利。
- 旅行など外出時、お湯無しで授乳できる。
- 備蓄用としても優れ、災害時に衛生的に利用できる。
なお、うちの場合はミルクを飲まない、便秘に悩まされる、などの問題は特にありませんでした。上記に記載した3種類のブランドが味や成分に優れていたのか、それともどんなミルクでも受け付ける体質の子だったのかはちょっと不明ですが、参考にしていただけたらと思います。
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